英語学習をこれから始める人にとって学習の全体像が見えていないと不安になるかと思います。
実際に独学で始めようとするとどんな順番で進めればいいのかわからなくなりますよね。
本記事では英語学習のロードマップと題して、実際に英語を話せるためにどんなことをやればいいのかを時系列順に徹底解説します。
今回紹介するロードマップは、
・英会話ができるようになりたい
・ビジネス英語ができるようになりたい
・洋画や洋楽を聞き取れるようになりたい
・TOEICなどの資格テストで高得点を取りたい
など様々なニーズを叶えられるように英語学習における重要な要素をピックアップした内容です。
実際に私がTOEIC910点を取るまでに意識していた学習方法なので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
英語コーチ Hikaru
目次
英語学習のロードマップの前提と全体感
英語学習の目標は人によって変わってきますが、「英語ができる状態」の定義は基本的に同じです。
英語ができる状態とは、英語によるインプットを理解し、英語でアウトプットできる状態のことを指します。
英語ができる状態の具体例
・洋画をみて内容を理解し、感想を述べる ・ビジネスでメールに内容を理解し、返信する ・テストの問題を理解し、答える ・会話の内容を理解し、返答する
全て英語によるインプットを理解し、英語でアウトプットをできる状態に当たります。
ここで重要なのはそもそもインプットを正確に理解しないとアウトプットすることが難しいということです。
なので今回紹介する方法は前半で理解力の強化、後半でアウトプットの強化にシフトしていきます。
下記が英語学習ロードマップの全体感です。
中学高校(大学)で一通り英語を学んだ社会人の英語の学び直しを想定して、1年間で最低限英語ができる状態になるように考えています。期間はご自身の実力に合わせて調整してください!
それぞれ解説していきます。
STEP1:土台作り(目安4ヶ月程度)
まず最初にやらなければならないのは英語のインプット・アウトプット双方に必要な英語力の土台作りです。
ここでは単語・文法・発音の勉強をしていきます。
ポイントとしては文法と発音から先に行うことです。
英単語は際限なく勉強することが多いですが、文法と発音は比較的学ぶべき内容が限られているので、先に学び終えるイメージです。
文法の勉強でやるべきこと
文法は後回しにされがちですが、一番重要と言っても過言ではありません。
文法がわからなければ相手の言っている(書いてある)ことが正確にわからず、また自分が言いたいことも言えません。
とハードル高めに言いましたが、文法は中高レベルの文法が出来ていれば全く問題ありません。
学生時代にやったことがある、過去形、完了形、受動態など基礎的な部分を復習すればOKです。
おすすめの勉強法としてはとにかく一冊の文法書を何周もすることです(最低3周)。
私は英文法はNextStageで学びました。文法を0からやる必要ない人におすすめの参考書です。
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私は留学した際に現地で英文法を学びましたが、細かい部分以外はNextStageほぼカバーできていました。
この文法書がある程度わかっていれば試験対策にもなるので、文法を学び直すならおすすめの参考書です。
文法・語法のパートを何周もすることをおすすめします。
もし0から文法を学び直したいのであれば、「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」がおすすめです!
中学レベルの英語文法から学び直しができる上、丁寧にわかりやすく解説してくれます。
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発音の勉強でやるべきこと
発音はこの段階から覚えておくととても楽です。
ベースだけ身につけて、あとは英単語や後続する文章理解、会話の際にどんどん磨いていくようなイメージです。
ベースを身につけるために、「世界一わかりやすい英語の発音」の授業を読んでおくといいでしょう。イラスト付きで解説しているのでとてもわかりやすいです。
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上記の参考書で基本的な部分を抑えたら、シャドーイングやディクテーション(後ほど解説します)の際に一緒に練習しまくるようにします。
英単語の勉強でやるべきこと
英語の勉強を始める際に多くの方が英単語の勉強から始めると思います。 英単語の勉強自体はとても良いのですが、沼にハマりすぎないように気をつけてください。 英単語は難しくしようとすればするほど無限に勉強できてしまいます。 バイデン大統領の就任演説の94.6%は中学レベルの単語で構成されていました。 実際にネイティブが使う会話の単語も中学生レベルの単語を多く使っています。 なのでまずは中学生レベルの英単語を抑えるようにしましょう。 英単語帳は3冊やりこむことをおすすめします。 1つ目は中学レベルの英単語帳(スキップ可) 2つ目は高校レベルの英単語帳 3つ目は自分の目的にあった英単語帳 まずやってほしいのが「中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本」です。 集中的に基礎的な単語が学べるのでおすすめです。
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上記の単語帳が余裕だったりやりきった人は、高校レベルの単語帳を行いましょう。 私はDUO3.0で学習しました。まぁまぁ難しい英単語を学べる上、若干カジュアル目の単語帳であるため会話表現でも使える単語も含まれています。
値段:1,320円(税込)
一通り上記の単語帳をクリアした場合は、自分の英語学習の目的にあった英単語帳をやりましょう。 目的に合わせた英単語帳はこちらの記事でも詳しく紹介しているのでご覧ください
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土台固めの期間が過ぎても英単語と発音は磨き続けましょう。
英単語は手軽に勉強ができるので、通勤中などの隙間時間で勉強することをおすすめします!
STEP2:テキスト力強化(目安:2ヶ月)
土台固めが終わったら次はテキスト力の強化をしましょう!
ここでのテキスト力は読解力・英作文力の能力のことを指しています。
「英会話ができればいいや」と思っている人もここの力を養うことは重要です。
これから紹介する勉強法を行えば英会話でも使える英語力が身につきます。
読解力を身につける方法
私はよくアプリを使って学んでしました。 おすすめのアプリはBBCNewsです。BBCNewsは、イギリスのニュース放送を基にした英語読解向けアプリです。日本語の翻訳機能を提供していませんが、国際的な話題を扱っており、異文化への理解を深めるのに適しています。 また、ニュース記事に関連するストリーミングラジオのライブ配信も行われており、利用者は自分の興味に合わせて記事を選択することができます。 自身が興味ある記事を読み込むことによって自然と読解力や文法力が身につきます。
英作文力を身につける方法
英作文力を身につけるには英語日記をつけることをおすすめします。
適当な文章を書くより英語日記をおすすめするのは、日記を書く際にその日に自分に合った出来事を書くことや自分の考えを書くため実際の英会話に使える能力を磨けるからです。
表現できなかったことやわからない単語があればその場で確認するようにしましょう。
そうすることで自分が必要とするボキャブラリーを効率よく増やすことができます。
ビジネスメールの英作文力を身につけたい方は下記の本でよく使われる型を身につけると良いでしょう。
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STEP3:リスニング強化(目安:3ヶ月)
次に行うのはリスニング強化です。
テキスト力を身につけた段階である程度の英語の型が身についているはずです。
ある程度英語力が着いた段階でリスニングを強化することで、よりスムーズに聞いたことを理解することができるようになります。
リスニング力を強化するには、「ディクテーション」と「シャドーイング」がおすすめです。
ディクテーション
ディクテーションは、音声で流れる英語を耳で捉え、それを文字に起こす学習手法です。
ディクテーションを行うと、音声を聴きながら英語を書き写していく過程で、理解できない部分でペンが止まるので弱点が目に見えてわかるようになります。
その後、理解できなかった部分の英文をチェックすることで、英語のリエゾン(音の連結や省略)やイントネーションの理解が深まります。
このように英語独特の規則を学び取ることで、聞き取り能力が徐々に向上していきます。
ディクテーション教材に迷ったら「究極の英語ディクテーション Vol. 1 」をおすすめします。
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またYoutubeやNetflixなど字幕機能を使って勉強することもおすすめです。
シャドーイング
人間は自分が理解できる音だけを発音できます。
そのためリスニング能力を高めるには、その音を精確に発音する能力が必要です。
ネイティブスピーカーの発音を真似て音読練習をするようにしましょう。
英文は見ずに読み上げられる英文を0.5秒遅れで自分でも発音します。
ディクテーションを行うことで、音声と文章の繋がりが理解できるようになる上リスニング力を高めることができます。
ディクテーションとシャドーイングは英語力向上に大きく貢献するので、絶対に行うようにしましょう。
STEP4:会話力強化(目安:2ヶ月)
最後に行うのは会話力強化です。
相手の言っていることが理解でき、自分のことが表現できるようになれば自身の英語力は完成します。
会話力は「独り言」と「実際の会話」で培っていきます。
独り言
独り言は最高の勉強方法です。私は今でも英語で独り言をいうことで英語力を保っています。
学習方法は簡単で思っていることや考えていることをそのまま英語で表現してみるだけです。
独り言なのでミスをしても恥ずかしい気持ちにならないですし、わからない表現があればその場で調べることもできます。
独り言でいろいろなことを表現するうちに表現の型が身につきます。
実際の会話で自分の考えを表現できるよう日々練習しましょう。
実際の会話
やはり最終的には実践で鍛えることが一番重要です。 会話をすることによって自分が理解できなかったことや相手に伝えきれなかったことがわかるようになります。 英会話の相手は言語交換サービスや英会話サービスを利用すると良いでしょう。 言語交換とは日本人と英語のネイティブスピーカーがお互いの言語を話し合うものです。 朝EIGOでも言語交換サロンを行っているのでぜひ参加してみてください! 英会話もアプリでできる安いサービスもあれば、オンラインで行うサービスもあります。 実践は重要なので、お金に余裕のある方はぜひ試してみましょう。
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ロードマップを実践して英語ができるようになろう!
英語を流暢に話せるようになるためのロードマップは、段階的なプロセスを通じて構築されます。 最初のステップは、基本的な文法や語彙の習得に焦点を当てた基礎力の構築から始まります。 次に、読解能力と英語作文スキルを強化することで、より複雑なテキストの理解と表現力を高めます。 第三段階では、リスニング能力を強化し、様々なアクセントや発話速度に慣れることを目指します。 最終的に、会話力を強化することで、日常生活やビジネスシーンでの自然なコミュニケーション能力を磨き上げます。 このロードマップを順を追って進めることで、英語の習得と実践的な使用スキルが着実に向上していきます。ぜひみなさんも試してみてください!
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