皆さん留学に対してどの様なイメージをお持ちでしょうか?
華やかな留学生活とは裏腹に、実は「辛い」側面もあるのが実際です。
「現在留学中だが辛くて日本に帰りたい…」
「留学を検討しているが、辛さを乗り越えられるか心配」
この様なことを考えている人も多いのではないのでしょうか?
留学の辛さは「英語面・人間関係面・文化面」の3つに分類されます。
それぞれに対して、サンフランシスコに約1年留学していた僕の実体験を踏まえつつ具体的な対処法やそうならないための準備をこの記事でご紹介します!
留学に不安を感じている方や留学中に辛いと感じている方がいたらぜひ読んでみて下さい。
留学が辛いと感じる時期
留学をした際に一番辛いと感じる時期は、1週間〜3ヶ月と言われています。
誰しも留学の時は文化も言葉も違う、見知らぬ土地に行くので、慣れの期間である最初の3ヶ月は一番辛い時期になります。
実際に私がサンフランシスコに10ヶ月留学した際には、3ヶ月目が一番辛い時期でした。
なぜ留学が辛いと感じるのか
ではなぜ留学を辛いと思ってしまうのでしょうか?
想像していたような華やかな生活が待っているのも事実ですが、留学生が予想の留学生活とギャップを感じてしまう代表的な5つの点をご紹介します。
①留学先での生活が合わない
留学先での生活が合わないことは留学生が辛いと感じる理由の一つです。
チップの習慣であったり、土足で家の中でくつろぐ習慣であったり様々な生活様式が日本と違います。
特にホームステイをする場合は、ホストファミリーの家のルールに合わせなければいけないので、そこに気を使いすぎてしまい辛く感じることなどがあります。
私自身ホームステイの経験があるのですが、ホストファミリーはとても陽気な人達で週末には親族を呼んだパーティをしており、そこに馴染めなくて辛いと感じたこともありました。
(優しいホストファミリーとその親族だったので、会話を重ねていくうちに良好な関係になり、最終的には楽しく過ごせたので、貴重な経験であったと感じています!)
②英語がわからない
僕は英語がわからないことが一番辛く感じてしまう点でした。
友達やホストファミリーが話していることが分からなかったり、自分の伝えたいことが伝えられなかったりするととても歯がゆい気持ちになります。
さらに英語が喋れずに会話の中に入っていけないと疎外感を感じてしまい、辛く感じてしまう原因になってしまいます。
また大学などで専門的なことを学ぶために留学する方は特にハイレベルな英語力を授業で要求され、ついていく事が難しく留学が辛く感じてしまう事があります。
③友達ができない
友達が出来ない事も留学における辛いことの一つです。
語学学校にせよ現地の学校にせよ、様々な人がいますが必ずしも全員が今まで自分が付き合ってきた人達の様ではないかと思います。
文化や感性の違いがあるので、そこに自分が馴染めるまでが辛い時期と感じてしまう原因となります。
ただそういう人たちと理解し合い友達になれると、自分の価値観がアップデートされ、今まで以上に沢山の人と交流を深める様になり留学して良かったなという満足感に繋がります。
④グループワークなど学校の授業が辛い
留学が辛いと感じてしまう出来事として、授業でのグループワークが挙げられます。
海外ではグループワークをし、お互いの意見を言い合う授業スタイルが多いです。
留学生など関係なく自分の意見を求められるので、自分の意見を発表するのが苦手な人や英語で自分の意見をうまく伝えられない人は特に辛く感じてしまう事が多いです。
また海外ではストレートに意見をぶつける人が多いです。
自分が発言できない事だけではなく、こうした物事をはっきりとする文化の違いをグループワークの授業などで感じてしまい、辛い思いをする人もいます。
⑤差別を受ける
僕の実体験としてはあまりないのですが、稀に差別を受けて辛いという声を聞きます。
一般的に大都市であればあるほど様々な人種の人が住んでいるので差別はないと言いますが、国によっては地方の場所に留学すると差別によって辛い思いをするケースもあります。
特に最近では新型コロナウイルスの事もあり、アジア人に対する目が冷たくなっているという声もあります。
僕はサンフランシスコに留学していたのですが、町の浮浪者に「Get out from here! F××k Chinese!」と言われた事がありました。(コロナ前の話)
移民が増えたことによる失業者もいる地域では、この様にいきなり人から言われる事もあるので気をつけましょう。
ちなみにこの時の僕はしっかり無視して気にせずその人の前を通り過ぎていきました。
辛いと感じた時はどの様に対処するべきか
辛いと感じた時の対処法ですが、それぞれの問題の根本的な部分をしっかり理解し解決していきましょう。
上記で挙げた留学が辛いと感じる理由は大きく分けると「英語力・人間関係・文化」の3つの根本的な原因に分ける事ができます。
それぞれどの様に解決するのか(自分は解決してきたのか)を紹介します。
英語力が原因な場合
相手の言っている事が理解できない、自分が伝えたい事が伝えられない、グループワークに苦手意識を感じてしまう、学校の授業についていけないなどの問題の大きな原因は「英語力が足りない」事です。
実際に留学の問題の多くは英語力をつける事によって解決される事が非常に多いです。
英語力をつければホストファミリーやクラスメイトと意思疎通ができる様になり留学が格段と楽しくなります。
英語力をつけるには
英語力をつけるに一番いいことは、とにかく会話をする事です。
特に間違っても何も思われない人と会話する機会を作りましょう。
僕がサンフランシスコに留学していた時は、日本人で英語を学びたい人と英語圏の人で日本語を学びたい言語交換グループを友人と立ち上げたので、そこで失敗をしても良いと思いながら、実践を重ねていきました。
その内に会話することへの抵抗が薄れていき、自信を持って聞き取りや喋る事が出来る様になりました。
また会話でだけではなく文法やフレーズもしっかり学ぶことをお勧めします。
文法やフレーズが頭の中にしっかり入っていると相手の言っていることを正しく理解できる上、相手がわかりやすい英語を喋れる様になります。
人間関係が原因な場合
英語力があっても人間関係が上手くいかない事もあります。
そんな時に重要なのは、日本人の友達を作るという事です。
よく留学すると「日本人の友達は絶対に作らない」と心に決めている人がいます。
とても素晴らしい決心ではあるとは思いますが、日本人の友達を持つとそこから交流の輪が広がり、いろいろなコミュニティに所属する事ができます。
そこでは日本人だけではなく、現地の方や他のクラスの人など様々な出会いがあるのでそこから広げていくと良いでしょう。
日本人の友達もいるので、ファーストコンタクトも安心してできる事かと思います。
日本人の友達がいれば、辛いことや悲しいことの共有も細かく出来るので精神衛生面でも安心です。
文化面が原因な場合
生活や文化の違いが合わない場合は、考え方を変えてみましょう。
海外なので文化や生活が違うのは当たり前です。
向こうの生活を変えることより、自分が変わることの方が遥かに簡単であると意識して、まずは受け入れてみましょう!
僕は学校のソファーに土足で座る人がいたり、バスでスピーカーを使って大音量で音楽を流す人がいたりと留学当初はこの様な文化に苦手意識を抱いていました。
しかし受け入れてみると、靴を脱がなくてもソファーに座れることは楽なことだし、バスのスピーカーも陽気な気分で学校に行けたりととても良い文化だなと感じる様になりました。
この様に文化の違いは捉え方一つでよく感じたりする事があるので、ぜひ自分の考え方をボジティブに捉えられる様に変えてみてください!
どうしても辛いときは
留学をしていると、上記の様に解決できない悩みや辛い出来事もあるかと思います。
どうしても問題を解決できない場合は、以下のことを行いましょう。
日本にいる家族や友人と電話をする
個人的には最も有効な手段の一つと考えています。
留学中に上手くいかなかったり、辛いと感じる時は日本にいる家族や友人に電話しましょう。
そういった人たちはいつもあなたの側に立ち応援をしてくれる人たちです。
自分は常に1人じゃないと思えると人間は力が湧いてくるものです。
そういったエネルギーを、自分を今の環境に適応させる力に変えて乗り越えましょう!
留学した理由を思い出す
自分がなぜ留学をしたのか、留学の原点を思い出すことは非常に重要です。
自分が留学をして得たいものは何かをしっかり思い出して、それのために頑張る意志を改めて固めましょう。
自分が今異国の地で勉強できている事はとても幸せな事で、あなたの夢に大きく近づける最高の場所にいる事に気づけるはずです!
留学エージェントや学校に相談する
上記2点は定性的なポイントでしたが、こちらはより問題解消にさらに近い方法です。
留学エージェントや学校の職員はこれまで同じ様な悩みを抱えてきた留学生とやりとりをしており、留学生の相談に対して適切なアドバイスをしてくれる事でしょう。
実際に僕の語学学校でも、スタッフに相談し転校する人なども多かったです。
相談をする事によって、自分が考えてもいなかった解決方法なども提案してくれるので、どうしても辛い時はエージェントや学校に相談をしましょう!
一時帰国する
こちらも最終手段の一つとしてありだと思います。
実際私も留学中に一度、一時帰国をしています。
辛い事が理由で帰国したわけではありませんが、家族や友達と会った時はとてもリフレッシュになりました。
また、日本に一回帰ってみると案外向こうも悪くなかったなと感じることもあるでしょう。
どうしても辛くいときは一時帰国も考えてみましょう。
留学を辛くならない様にするための準備
ここまで読んで頂いた方の中で、これから留学をするという人は、「そんな辛い事が起こるのか」や「やっぱり留学って辛そうだから自分には向いていないかも」というイメージを持ったかもしれません。
安心して下さい。
留学は本来楽しいものです!これは断言できます。
ただ辛い留学にならないためにも、以下のことをしっかり準備して留学に望む事をおすすめします。
①最低限の英語力
留学に行って相手の言っている事が全くわからない場合は、留学が辛く感じる一番大きな原因です。
なので予め最低限の英語力はつけていきましょう。
目安ですがTOEICで700点以上あれば、初期の英会話には困らないかと思います。
一般的な日常生活も700点もあれば問題なくクリア出来るはずです。
僕は実際に留学前には715点TOEICを取ってから望んだのですが、日常生活や最低限の友達を作る上で困る事はありませんでした。
②留学に行く目的を明確にする
留学が辛いと感じた時に、モチベーションになってくれるのが留学の目的です。
私の場合は、
①英語がペラペラになる(目安としてTOEIC900以上)
②就職先を決める(ボスキャリで内定を貰う)
③大好きなアメリカを心ゆくまで楽しむ
この3つを目的として留学を決意しました。
辛い事もありましたが初心を忘れずにいたおかげで、結果的にすべて達成して非常に満足のいく留学ができました。
自分が何を目的に留学するのかを明確にすると、辛いときの励みになるだけではなく、留学の満足度にも大きく繋がるので、目的はしっかり定めて留学に行く様にしましょう。
③現地の情報入念にチェックした上で留学先を決める
留学が辛いと感じることを防ぐために留学先の情報をしっかりチェックした上で留学を決めることが重要です。
差別がある地域なのか、現地の生活様式はどの様なものか、学校は留学生の割合はどのくらいかなど、自分が辛いと感じるポイントの許容範囲内か確認した上で留学先を決めることをおすすめします。
留学は楽しむべき!
留学が辛く感じてしまう理由やその解決方法、そうならないための準備などをご紹介しました。
私も私の周りの人も「留学をして本当に良かった」という人で溢れています。
皆それぞれ辛い時期を越えたその先に、一生物になる経験や思い出を得て留学から帰ってきます。
現在留学中で辛い人も、これから留学を検討しているが辛い事が怖い人も、その先には心の底から良かったと思える留学生活が待っているはずです。
一生に一度の留学生活。
楽しまなきゃ損なので、ぜひ楽しんで下さい!