近年グローバル化が進む中、子供には早いうちから英語を学ばせたいと考える親が増えています。
英語が使えることは受験や就職に有利なだけでなく、国際的な視野が持て選択肢の幅が広がることにも繋がるでしょう。
一般的に、子供の英語教育のスタートは早ければ早い方がいいと言われています。
しかし、具体的に何歳から始めたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、子供の英語教育は2〜3歳ごろに始めると良いです。
幼少期に英語教育を始めることには、たくさんのメリットがあります。
そこで今回は、子供の英語教育を検討しているという方に向けて
- 早期英語教育のメリット
- 成功の秘訣と注意点
- おすすめの英語教育サービス
についてお伝えします。 大学では教育課程を履修し、子供英語教室の責任者を務めた経験もある著者の経験を織り交ぜてお伝え出来ればと思います。 ぜひ参考にしていただき、子供の英語教育について理解を深めていただければ幸いです。
この記事を書いた人

・立教大学文学部で教育課程を履修し卒業 ・約2年間オーストラリアにワーキングホリデーを実施、現地の子供に日本語を教える ・オーストラリアでJ-shine、TECSO(英語指導者資格)を取得 ・帰国後子供英語教室勤務 教室責任者兼講師を務める ・将来は中長期的に様々な国に住み、現地の暮らしを経験しながら、語学や異文化について学びたいと考えている。
目次
なぜ2~3歳から英語を始めると良いのか
2〜3歳から英語を始めた方が良いとしたのには、子供の発達段階が関係しています。 2〜3歳ごろというのは言語の爆発期と呼ばれ、なんでもまねをしてスポンジのように吸収する時期です。 また、2〜3歳はあらゆることに興味を向け始める時期でもあります。 2〜3歳の時期にたくさんの英語に触れさせてあげることで、子供は英語に対する興味が強まり、効率的な学習ができるのです。
幼少期から英語を始めるメリット
2〜3歳の時期を過ぎてしまったからといって、英語を始めるのが遅すぎるということはありません。 2〜3歳を含む幼少期から英語を始めることには、以下のメリットがあります。 吸収が早い 英語に対する抵抗感がなくなる 視野が広がる 順番に見ていきましょう。
吸収が早い
子供の脳は非常に柔軟で、あらゆることを次々と吸収していきます。 英語学習においても、学んだことをすぐに覚え、習得することができるのです。 さらに、耳が敏感なことも、吸収の速さに影響しています。 子供は、音の違いを聞き分けることが得意です。 例えば、日本語にはない’r’と’l’の音の違いや、英語特有のアクセントやイントネーションなどを上手に聞き分けます。 大人では習得に苦戦する英語の音を、子供は敏感な耳をもって正確かつスピーディーに覚えていくのです。
英語に対する抵抗感がなくなる
幼少期から英語を始めると、大人になっても英語への抵抗感を抱かなくなるということもメリットの1つです。 子供は大きくなるにつれて日本語と英語の違いを認識するようになります。 大きくなってから英語を学び始めた場合、日本語と英語の違いに抵抗感を覚え、苦手意識を持ってしまいがちです。 幼いころから英語に慣れ親しんでいると、大きくなっても抵抗感なく英語に接することができます。
視野が広がる
英語教育は、単に言語を習得して使えるようになるというだけのものではありません。 英語を学ぶのと同時に、外国の文化や習慣にも触れることになるのです。 早いうちから異文化や多様性に触れることは、世界に目を向ける機会になります。 視野が広がることで、将来的に国際社会で活躍できる存在になっていけるでしょう。
日本の英語教育と現状
2020年度から新しい学習指導要領が適用され、小学校の英語教育は大きく変化しました。 小学校3年生から英語が必修化されたのです。 もともと小学校では、2008年度から「外国語活動(英語)」が5、6年生のみで実施されていました。 しかし、2020年度から「外国語活動(英語)」が3、4年生に前倒しとなり、5、6年生では教科としての「英語」がスタートしたのです。 小学校3、4年生で実施が始まった「外国語活動(英語)」では、「聞く」「話す(やりとり/発表)」に重きをおいたコミュニケーション活動が行われます。 教科として学習するわけではないので、教科書は使用せず成績がつくこともありません。 小学校での英語教育が早まったことで、ますます幼少期から英語に触れておくことの重要性が高まったと言えるでしょう。
英語の学習方法の選び方

子供が継続して英語学習を続けるためには、学習方法にも工夫が必要です。 子供のための英語の学習方法は、以下のポイントに気を付けながら選んでみてください。
- 子供の興味
- 子供の学習ペース
- 音を学ぶ
子供の興味
子供が興味をもてるかどうかということは、大切なポイントです。 子供の英語教育を継続するためには、子供自身が「やりたい」と思えなければなりません。 そのため、数ある英語学習方法の中でどれが子供の興味を惹くのか、どんなやり方を楽しいと思えるのか、ということを考えて選びましょう。
子供の学習ペース
子供のペースに合わせた学習方法を考えましょう。 子供は1人ひとり、学習の進みや学習内容の理解度が異なります。 学習ペースは、早すぎても遅すぎても子供が英語から離れる原因になるでしょう。 子供の学習ペースを考慮して学習方法を選ぶことが重要です。
音を学ぶ
幼いうちに、しっかり英語の音を学べる学習方法を選びましょう。 子供は、正確に英語の音を聞き取り、上手にまねして発することができます。 幼少期に英語の正しい音や単語の発音を学ぶことは、非常に効果的です。 また、音を身に付けることは、「聞く・話す」の力だけでなく、「読む・書く」の力にも大きく影響します。 幼いうちから、正しい音が学べる方法を選ぶと良いでしょう。
早期英語教育を成功させる秘訣
せっかく早いうちから英語教育を始めるなら、効果的に学習を進めていきたいですよね。 早期英語教育を成功させる秘訣を3つお伝えします。
早期英語教育を成功させる秘訣
・遊びやゲーム感覚で楽しむ ・褒めてあげる ・プロに任せる
それぞれ詳しく解説していきます。
遊びやゲーム感覚で楽しむ
成功の秘訣の1つは、英語が楽しいと思える環境づくりや工夫をすることです。 子供に対して「これを覚えなさい」「あれを〇回練習しなさい」と、英語を勉強させるのではなく、あくまで遊びやゲームと同じように楽しめる工夫をしてあげましょう。 楽しいという気持ちは、子供のモチベーションアップに効果的で、学習の継続にも繋がります。
褒めてあげる
小さなことでも、しっかり褒めてあげるようにしましょう。 親から褒めてもらうことは、子供にとって何よりも嬉しいことです。 子供は繰り返し褒められることによって、自信が持てるようになります。 自信を持つことで、英語に対する苦手意識は薄れ、「もっとやりたい」という積極性も芽生えてくるでしょう。
プロに任せる
プロに任せるということも、英語教育を成功させるカギになります。 もちろん自宅で使える英語教材もたくさんありますが、プロに任せることで効率良く英語学習を進めることができます。 また、正しい発音に触れたり英語で対話したりと、プロならではの学びが受けられるでしょう。
幼少期から英語教育を始める時の注意点
子供が英語学習を続けていくためには、親が注意すべき点もあります。
- 無理をさせない
- 成果を期待しすぎない
英語教育を始める前に確認しておきましょう。
無理をさせない
子供が無理をせずに学習できるように配慮してあげましょう。 親が子供の英語教育に積極的なことは、子供にとっても良い影響を与えます。 しかし、英語を強要してしまっては、英語を嫌いになってしまうこともあるでしょう。 子供のペースと楽しいという気持ちを大切にしてあげることが重要です。
成果を期待しすぎない
もう一つの注意点は、短期間での成果を期待しすぎないということです。 幼少期からの英語教育にはメリットもありますが、必ずしもすぐに効果がでるわけではありません。 成果を期待するあまり「どうしてできるようにならないのか」と考えてしまうと、子供にとっても親にとっても大きな負担になってしまいます。 子供の英語学習は、長期的な目で見守ってあげましょう。
低年齢向けのオススメ英語教育サービス4選
お伝えした英語の学習方法の選び方を踏まえて、オススメの英語教育サービスを4つご紹介します。 料金や特徴などについてそれぞれまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
オンライン・インターナショナルスクール【Global Step Academy(グルーバルステップアカデミー)】

Global Step Academy(グルーバルステップアカデミー)の 基本情報
公式サイト | https://www.gsacademy.com/ja |
運営会社 | 株式会社Global Step Academy |
入会金 | 無料 |
プラン/料金 | ①BASIC 月額17,300円 (週2回) ②STANDARD 月額24,500円 (週3回) ③SILVER 月額30,700円 (週4回) ④GOLD 月額36,000円 (週5回) ⑤PLATINUM 月額41,500円 (週6回) ⑥DIAMOND 月額47,000円 (週7回) |
対応分野 | 英会話、英語学習全般、工学、算数、プログラミング、ゲームベース学習 |
レッスン形式 | オンライン形式 |
1日の学習時間 | 25分/50分 (コースによって異なる) |
講師の担当制度 | 外国人講師(日英バイリンガルの講師もいる) |
スクールの所在地 | なし(オンラインのみ) |
Global Step Academy(グルーバルステップアカデミー)のオススメポイント
Global Step Academyは週2回〜自分の学習ペースに合ったプランが選べます。 総合的に英語を強化するコースからリスニングやライティングなどの苦手に特化した短期集中コース、さらに工学やプログラミングのコースなど、多様な中から自分の目的や興味に合ったコースが選べることも大きなポイントです。 さらに、グループレッスンを受けることもできます。 世界中の子供たちとディスカッションができるので、異文化や多様性に触れる貴重な機会になるでしょう。
子ども向け4技能型英語塾 【Catal(キャタル)】

Catal(キャタル)の基本情報
公式サイト | https://catal.jp/ |
運営会社 | 株式会社キャタル |
入会金 | 〈東京〉27,500円/〈福岡〉11,000円 |
プラン/料金 | 〈東京〉 ①ベーシックコース 月額45,420円/58,000円 (教室によって異なる) ②プレコース 月額38,830円 (二子玉川ライズ校、池袋校、吉祥寺校のみ) 〈福岡〉 ①ベーシックコース 月額21,780円 ②ライティング添削 月額6,600円 |
対応分野 | 英会話 英語学習全般、英検対策、外国校入試対策 |
レッスン形式 | 対面個別形式 |
1日の学習時間 | 1時間30分~3時間 |
講師の担当制度 | 日英バイリンガル講師 |
スクールの所在地 | 〈東京〉渋谷、自由が丘、二子玉川、池袋、吉祥寺 〈福岡〉薬院大通、西新 |
Catal(キャタル)のオススメポイント
キャタルは、生徒1人ひとりが共用の学習スペースに座り、個々に用意されたオリジナルのカリキュラムを進めます。 また、1回のレッスン時間や週に通う回数なども生徒によって異なり、それぞれの目標や学習震度によって決まるのもポイントの1つです。 学習法も特徴的で、スピーキングをビデオで録画し子供と一緒に振り返りをしたり、わからない単語は英英辞典で調べたりと、他ではあまり見ないような学習法を採用しています。
”英語”を教えない英語塾【ELS club】

ELS clubの基本情報
公式サイト | https://eslclub.jp/ |
運営会社 | 株式会社明光ネットワークジャパン |
入会金 | 22,000円 |
プラン/料金 | 〈渋谷校〉 ①マンツーマンレッスン ・58,300円 (週1回/月4回) ・85,800円 (週2回/月8回) ・113,300円 (週3回/月12回) 〈オンライン校〉 52,800円 (週2回) |
対応分野 | 英会話、英語学習全般、英検対策 |
レッスン形式 | 対面個別形式/オンライン形式 |
1日の学習時間 | 〈渋谷校〉90分/〈オンライン校〉45分 |
講師の担当制度 | 日英バイリンガル講師 |
スクールの所在地 | 渋谷 |
ELS clubのオススメポイント
ESL clubでは「英語」ではなく「英語の学習法」が学べます。 そのため、10歳未満の子供には文法指導をしていません。 効果的なインプットを促すために、特に力を入れているのがシャドーイング(聞きながらまねして発音する学習方法)です。 段階的にステップを踏む形になっているので、自宅でも継続できる学習方法になっています。 また、英検をベースに個々に合ったカリキュラムが組まれることも他にはない特徴でしょう。
バイリンガル育成専門スクール【GO School】

GO Schoolの基本情報
公式サイト | https://go-school.net/ |
運営会社 | 株式会社 ビジネス・ブレークスルー |
入会金 | 9,900円 |
プラン/料金 | ①Rabbit 26,070円 (週2回) ②Giraffe 33,660円 (週3回) ③Cheetah 42,460円 (週4回) ④Falcon 49,390円 (週5回) ⑤Rocket 58,740円 (週6回) |
対応分野 | 英会話、英語学習全般、算数、理科 |
レッスン形式 | オンライン形式 |
1日の学習時間 | 50分 |
講師の担当制度 | フィリピン人講師 |
スクールの所在地 | なし(オンラインのみ) |
GO Schoolのオススメポイント
GO Schoolではインターナショナルスクールの運営ノウハウを用いた英語教育を行っています。 全講師が教員免許を取得しているという点は、安心材料の1つでしょう。 3歳〜中学生が対象で、バイリンガルコースとインターナショナルコースの2つから自分のレベルに合わせたコースを選ぶことができます。 さらに、コース教材の他に副教材として充実した映像コンテンツが無料でついてくることも、オススメしたいポイントの1つです。 副教材は絵本やアニメ、科学や芸術などをテーマにした映像など、コンテンツが豊富で、子供の興味に合わせた学習ができます。
まとめ
子供の英語教育は2〜3歳を目安に始めましょう。 学習方法の選び方や親が注意すべき点など、子供の英語学習を効果的に進めるためにはコツが必要です。 今回ご紹介した英語教育サービスなども参考にしていただき、お子様に合った英語教育を受けさせてあげてください。