英語教育は、今や国際的なコミュニケーションに必要不可欠な教育となっています。 特にビジネスや研究などの分野では、英語が使われることが増えているため、英語を話せることは非常に有利な要素となっています。 幼児期は言語習得能力が最も高い時期であり、英語学習に最適な時期とされています。 この時期に英語を学ぶことで、将来の可能性が広がると言っても過言ではありません。 この記事では、幼児期から英語教育を行うことの重要性や、早期英語教育に関するデメリット、幼児期に英語教育を行う際のポイントについて紹介します。 また、幼児向けのオススメの学習本や英語学習スクールについても紹介しますので、実際に子供の英語教育の始め方や教育方法の参考にして頂けますと幸いです。
この記事を書いた人

・自身が英語を武器にキャリアが広がったことから、社会人向けの英語学習情報発信サイト「朝EIGO」を開始。 ・日英の言語交換サロン朝EIGO salon、英語コーチを探せる英語コーチサーチを運営中。 ・サンフランシスコに10ヶ月留学→新卒で楽天入社→現在はWEBマーケターとして活動中 ・TOEIC910点。
目次
日本人の英語力の現状
いきなり幼児の英語教育に入る前に、まずは現在の日本人の英語力について振り返ります。
一般成人の英語力
国際的な大手留学会社イー・エフ・エデュケーション・ファーストが2022年度に発表した「EF English Proficiency Index」と呼ばれる、111の国・地域から221万人が参加した世界最大の英語能力指数ランキングでの日本の順位は111ヵ国・地域中80位と世界的に見ても英語力が低い水準でした。 このような日本人の英語力の現状には、様々な要因が考えられます。 一つは、英語教育に対する意識の低さです。英語は、必修科目であるにもかかわらず、他の教科と同等の重要性が認識されていないケースが多いといえます。また、日本語と英語との言語的・文化的な違いが大きいことも、英語を身につける上でのハードルとなっています。
子どもの学校での英語教育
日本の小学校においては、英語が3年生から必修科目となっています。 しかし、英語の授業時間は限られており、1週間あたり45~90分程度という短い時間であることが多いです。 また、英語の授業においては、文法や語彙重視の授業が多く、リスニングやスピーキングに重点を置いた授業は依然として、少ない傾向があります。 このような英語教育の状況から、日本の子供たちは、英語の読解力よりも、リスニングやスピーキングの能力が低い傾向があります。 大人になってから英語を勉強し、発音や表現方法を身につけることは難しく、幼児の段階で「英会話能力」を身に着けることは将来にとって大きなアドバンテージになります、
幼児期から英語を学ぶ必要性やメリット
幼児期から英語を学ぶ必要性やメリットにはいくつかの点があります。
それぞれ詳しく解説します。
言語習得能力が高い期間である
幼児期は言語習得に最適な時期です。 幼児期は、脳の発達が急速に進む時期であり、言語習得能力が最も高いとされています。 このため、幼児期に英語を学ぶことで、より自然に英語を身につけることができます。 また、幼児期に習得した英語は、長期的に記憶に残りやすく、自然に使うことができるようになります。
英会話能力 / 読解力を身につけるのが早くなる
英語を習得するために必要な時間は約2000~3000時間といわれています。 しかし日本の学校教育で費やす英語学習の時間は、小学校から大学までの授業時間をすべて合わせても1000時間に満たないと言われています。 必要な英語学習の時間を補うには、学校で受ける授業とは別に英語と触れる時間を確保する必要があります。 子供は成長するにつれて、部活やアルバイトなど勉強以外の活動も忙しくなります。 時間がある幼児期だからこそ、多くの時間を英語に費やすことで、早く英語力を身につけることが可能です。
グローバル化の進展により必要性が高い
現在、世界はグローバル化が進んでおり、英語はビジネスや観光など、多くの場面で必要な言語となっています。
このため、幼児期から英語を学ぶことで、将来的に国際的な活躍が期待できます。
また、英語を話せることで、海外旅行や留学など、様々な経験をすることができます。
他の言語を学ぶための基盤を作ることができる
幼児期に英語を学ぶことは、将来的に他の言語を学ぶための基盤を作ることができます。 英語は、ラテン語起源の言語であり、多くの言語に影響を与えています。 また、英語は文法が整然としており、他の言語との関連性が高いため、英語を学ぶことで他の言語の学習にも役立つことがあります。 さらに、英語を学ぶことで、異文化理解に興味を持ち、他の言語や文化に触れる機会が増えます。 これは、将来的にグローバルな環境で働く際にも役立ちます。 また、海外での留学やビジネスなど、英語が必要不可欠な場面が増えている現代社会において、幼児期から英語を学ぶことはますます重要になっています。
幼児の英語教育のデメリット
早期の英語教育には、いくつかのデメリットが存在します。ここでは、そのうちの3つを詳しく見ていきましょう。
過剰なプレッシャーや無理強いによるストレスやトラブルがある
幼少期から英語を学ぶことは、お子さんにとって負担になることがあります。 例えば、英語圏の国に住んでいないにもかかわらず、英語を話すことを強制されるとストレスがたまり、トラブルが生じることがあります。 また、親が子供に英語を教える場合でも、教育方針の違いや教育水準の差によってストレスやトラブルが生じることがあります。 過剰なプレッシャーや無理強いは、子供の将来に悪影響を与えることがあるため、注意が必要です。 後に説明する幼児期の英語教育のポイントに注意して教育を行いましょう。
母国語習得の遅れが生じることがある
英語教育を優先するあまり、母国語の習得が遅れてしまうことがあると言われています(「ゼロリンガル」「セミリンガル」の状態)。 幼児期は、母国語を習得するための最適な時期でもありますが、英語教育を強調するあまり、母国語習得の機会を逃してしまうことがある可能性があります。 母国語がうまく話せないと、学校や社会でのコミュニケーションに支障をきたすことがあります。そのため、英語教育だけに偏らず、母国語習得にも十分な時間をかけることが重要です。 ただあくまで上記はよく出回る噂の様なもので、実際に子供の脳は2つ言語を同時に学習したからといって、パンクを起こすことは通常はありません。
幼児の英語教育を始めるべきタイミング
幼児が英語教育を始めるにベストなタイミングは、0歳から5歳の間です。 0歳から5歳の間は、言語習得能力が最も高い期間です。この期間に英語を学ぶことで、母語と同様に英語を自然に理解することができます。また、この期間に英語を学ぶことで、言語習得の基盤を作ることができます。 幼児期は脳が最も成長する時期であり、言語習得に必要な神経回路の発達が進んでいます。この時期に英語を学ぶことで、母語と同様の自然な発音や文法を身につけることができます。 また、この時期に英語を学ぶことで、英語に触れる環境に身を置くことができるため、英語に慣れ親しむことができます。 また英語学習の臨界期(ある一定の年齢を過ぎると言語の習得が困難になってしまうという説)は5~12歳の間と言われています。 なのでこの期間より前に始め、一定の時間を確保することによって、英語学習をすることで、習得度を最大限に高めることができます。 但し5歳を過ぎていても落胆しない様にしてください。お子様が英語学習を始めるのにベストなタイミングは常に「今」です。 早ければ早いほど良いので、ぜひ下記のプログラムなど参考にしてください。
幼児期の英語教育のポイント
幼児期の英語教育には下記のポイントに気をつけて行う必要があります。
幼児期の英語教育のポイント
・楽しく学ぶこと
・聞く・話すの能力を育むこと
・プログラムや教材選びに注意する
それぞれ詳しく解説していきます。
楽しく学ぶこと
幼児期の英語教育において、最も重要なポイントは楽しく学ぶことです。 幼児期に英語を学ぶ目的は、将来的に英語を使えるようになることであり、そのためには英語に対する興味や関心を持ち続けることが不可欠です。 幼児期には、好奇心旺盛で新しいことに興味を持ちやすい時期なので、楽しい雰囲気で英語を学ぶことができる環境を整えることが大切です。 例えば、英語の歌や童話は楽しいリズムやストーリー性があり、幼児の興味を引きやすいので楽しく学べる方法であると言えます。 また、英語を使ったゲームやアクティビティも、楽しい雰囲気で英語を学ぶことができます。
聞く・話すの能力を育むこと
幼児期の英語教育においては、聞く・話すの能力を育むことが大切です。 幼児期には、言語習得の能力が高く、自然な発音や文法を身につけることができます。 教材や英語教室など、あらゆる英語に触れる場合は、その「耳」の力を活かすため、ネイティブの発音ができる人と接するようにしましょう。 「L」と「R」、「C」と「K」など、大人では識別が難しい発音をなどを正しく発音できる人と会話することで、正しい発音をしっかり耳で聞き取り、聞いた内容を口で発する環境を準備しましょう。 自宅での学習であれば、DVDなどの教材や英語圏のアニメを英語で鑑賞するなどの方法があります。 英語教室などでも、まずは英語で歌ったり簡単な会話を行うようなプログラムから実施してみると良いでしょう。
プログラムや教材選びに注意する
英語学習のプログラムや教材を選ぶ際には、幼児の興味を引き、集中力や注意力に合ったものを選ぶことが大切です。
幼児期は遊びを通して学ぶことが重要であるため、楽しいプログラムや教材が必要です。例えば、英語の歌や絵本を使ったプログラムや、英語を使ったゲームなどが幼児にとって楽しい学習方法となります。
また、幼児は集中力や注意力が短いため、簡単で分かりやすい教材が適しています。英語を初めて学ぶ幼児には、英語だけを使った教材やプログラムが適しています。英語以外の言語による説明や指示が入ると、混乱してしまうことがあるため、注意が必要です。
親が積極的に関わることも望ましいです。親が英語を教えることもできますが、英語教育に特化したスクールやオンラインプログラムを利用することもできます。ただし、教材やプログラムを選ぶ際には、教育者が専門的な知識を持っているかどうかを確認することが大切です。また、高価な教材やプログラムに頼ることは避け、無理なく継続的に学習できるものを選ぶようにしましょう。
おすすめの英語学習教材やプログラム
上記のポイントを押さえた上で、幼児向けのオススメ教材やプログラムを紹介します。
こども向けオンライン英会話hanaso kids

hanaso kidsは「楽しく続けられる」ことを強みとした、オンライン子供英会話のサービスです。 3~5歳の幼児向け特化のコースもあり、沢山のイラストを使った教材や歌や動画を用いた学習ツール、身近な英単語や英語フレーズを学ぶ学習アプリなどを用いて、効果的に楽しく子供たちが英語を学ぶことができます。 料金も月額3,000円〜と非常にリーズナブルな上、無料体験も行なっているので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
本記事では幼児の英語教育の必要性について解説しました。 幼児の期間は英語教育の中で非常に大切な期間になります。 特に大人になったら伸びにくい、「聞く力」「話す力」を重点的に学ぶことによって、英語力を飛躍的に上げることができます。 子供むけ英会話スクールなどに通い、楽しく効率的に学習を進めることをお勧めします!